こんにちは、暖淡堂です。
寒くなってきました。
日中は、晴れると暖かいですね。
少しずつ、年末年始の準備も始める頃。
もう師走ですね。
で、卦を立ててみました。
天火同人が得られました。
易経と新井白蛾「易学小筌」の卦辞
易経の卦辞と新井白蛾の「易学小筌」の卦辞を比較したのが以下の記事になります。
卦辞から今の暮らしを振り返る
天火同人の卦辞は以下の通り。
乾/離
天火同人
同人于野。亨。利渉大川。利君子貞。
人に同じくするに野においてす。亨る。大川を渉るに利あり。君子の貞に利あり。
上卦の乾(天)は力強い動き。
下卦の離(火)は知恵、明晰さ、明るさ。
これまでの多くの人々が作り上げた規則などが通用しない原野で、たまたま人に遭遇する。
その人と語り合ってみると、自分と同じような理想をもって、一人きりで歩いていたことがわかる。
そして、かけがえのない友人となる。
集団の利害で動いている人たちは、ある時はこちら、別の時にはあちら、と、離合集散を繰り返します。
利害が一致している間は仲間のように振る舞いますが、いったん意見の違いが見えてくると敵対し始めます。
その敵対構造の中で、また新しい集団ができて。
で、結局は疲れた人から離れていくことになります。
多くの人と意見が同じだということで、安心しないこと。
テレビや新聞、インターネット上で正論とされていることを無批判に正しいことだと信じ込まないこと。
このことは、生きていく上での大前提だと思うのですが。
今は、世の中全体が、いつの間にか作り上げられた「正論」に引きずられることがあるようで。
まあ、「面従腹背」も、生き方として間違っているわけではありませんね。
生きていかないといけないのですから。
それでも、虚しさは、心の中に溜まっていくでしょう。
溜まった虚しさが作った空洞を、他人から与えられたモノで埋めないように気をつけないといけません。
経済的な利益のために、モノを与えている人たちがいます。
経済的な利益に基づく行動は、善も悪もありません。
自分にとって「いい」と「わるい」があるだけです。
その辺りの判断、しっかりとできるようになりたいものです。
自分の信じるものを大切にして生きていると、いつか思いがけない場所で、生涯の友となるような人と出逢うことがあります。
そんな日を、待ち続けたいと思います。
どうぞ好い一日を。
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