易暮し by 暖淡堂

易を学びながら、心豊かで穏やかな暮らしを手に入れましょう

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穏やかであること ただ崩れていること 風火家人【易暮し】 

風火家人、六十四卦、易経、易学小筌、新井白蛾

 

こんにちは、暖淡堂です。

暑い日が続いています。

おまけに、夏はこれからが本番。

この夏は、さらに暑くなるのでしょうか。

無理せず、体調を崩さないように気をつけながら過ごしたいですね。

 

で、卦を立ててみました。

風火家人でした。

 

ekilife.hatenadiary.com

 

風火家人の過去の記事は以下になります。

 

ekilife.hatenadiary.com

 

卦辞は次の通り。

 

巽/離

風火家人

家人。利女貞。

家人は、女の貞しきに利あり。

 

上卦が巽(風)でしなやかさ、柔軟な様子。

下卦が離(火)で明るさ、知性など。

心の中に明晰な知性を持った状態で、外に対しては無理せず、柔軟に対応する。

卦の形はそんな感じです。

 

風火家人の卦辞(彖)の原文は以下のようになっています。

彖曰、家人、女正位乎內、男正位乎外、男女正、天地之大義也。家人有嚴君焉、父母之謂也。父父、子子、兄兄、弟弟、夫夫、婦婦、而家道正。正家而天下定矣。

この中の「父父、子子、兄兄、弟弟、夫夫、婦婦、而家道正」の部分を現代風に解釈すると、「家族はそれぞれ自分の役割を担い、他の家族を支えることが、家のあるべき在り方である」ということかと。

 

時代と共に父の在り方、母の在り方、子の在り方などに対する考え方は変わってきています。

それでも、家族というものは在り続けています。

家族が在り続けているのは、人はどうしても助け合わないと生きていけないから。

一番助けを必要とするのは、生まれたばかりの赤ん坊。

それを父となり、母となった者が守らないといけません。

それを放棄すると、「ヒト」というものがいつか消滅してしまいます。

「ヒト」が消滅する兆しは、家族としての在り方に対し、特定の考え方を押し付けているところに見えるかもしれません。

 

人の世の中での振る舞いに、家庭の様子が反映されます。

とても穏やかに振る舞える人は、家庭の中が穏やかで、日々の出来事はバランスよく緩衝され、健康的であるもの。

そのような人は、社会に対する振る舞いに妙な凹凸は現れないですね。

 

一方で、家庭がなんとなく落ち着いていない人は、一見穏やかに見えても、それはただ自分の芯がないので、押されたら押されたまま。

押した側から見ると、その人は引くので、おとなしい人のように感じられます。

ただ、それはその部分が押されたままになるだけ。

他の部分は突然、過剰な反応をするかもしれません。

アンバランスで、崩れているだけ。

 

世の中で、時々過激な行動をとって事件を起こす人は、おそらくこんな感じの人が多いのでしょう。

「普段はおとなしかった人なのに」というのは、こういう人かもしれません。

 

一緒に住んでいるだけが「家族」ではありません。

今、生きている人だけが「家族」ということでもありません。

 

夏は、そんな「家族」のことを思いながら、穏やかに過ごしたいものです。

 

どうぞ好い一日を。

 

ekilife.hatenadiary.com

 

 

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