こんにちは、暖淡堂です。
暑い日が続いています。
おまけに、夏はこれからが本番。
この夏は、さらに暑くなるのでしょうか。
無理せず、体調を崩さないように気をつけながら過ごしたいですね。
で、卦を立ててみました。
風火家人でした。
風火家人の過去の記事は以下になります。
卦辞は次の通り。
巽/離
風火家人
家人。利女貞。
家人は、女の貞しきに利あり。
上卦が巽(風)でしなやかさ、柔軟な様子。
下卦が離(火)で明るさ、知性など。
心の中に明晰な知性を持った状態で、外に対しては無理せず、柔軟に対応する。
卦の形はそんな感じです。
風火家人の卦辞(彖)の原文は以下のようになっています。
彖曰、家人、女正位乎內、男正位乎外、男女正、天地之大義也。家人有嚴君焉、父母之謂也。父父、子子、兄兄、弟弟、夫夫、婦婦、而家道正。正家而天下定矣。
この中の「父父、子子、兄兄、弟弟、夫夫、婦婦、而家道正」の部分を現代風に解釈すると、「家族はそれぞれ自分の役割を担い、他の家族を支えることが、家のあるべき在り方である」ということかと。
時代と共に父の在り方、母の在り方、子の在り方などに対する考え方は変わってきています。
それでも、家族というものは在り続けています。
家族が在り続けているのは、人はどうしても助け合わないと生きていけないから。
一番助けを必要とするのは、生まれたばかりの赤ん坊。
それを父となり、母となった者が守らないといけません。
それを放棄すると、「ヒト」というものがいつか消滅してしまいます。
「ヒト」が消滅する兆しは、家族としての在り方に対し、特定の考え方を押し付けているところに見えるかもしれません。
人の世の中での振る舞いに、家庭の様子が反映されます。
とても穏やかに振る舞える人は、家庭の中が穏やかで、日々の出来事はバランスよく緩衝され、健康的であるもの。
そのような人は、社会に対する振る舞いに妙な凹凸は現れないですね。
一方で、家庭がなんとなく落ち着いていない人は、一見穏やかに見えても、それはただ自分の芯がないので、押されたら押されたまま。
押した側から見ると、その人は引くので、おとなしい人のように感じられます。
ただ、それはその部分が押されたままになるだけ。
他の部分は突然、過剰な反応をするかもしれません。
アンバランスで、崩れているだけ。
世の中で、時々過激な行動をとって事件を起こす人は、おそらくこんな感じの人が多いのでしょう。
「普段はおとなしかった人なのに」というのは、こういう人かもしれません。
一緒に住んでいるだけが「家族」ではありません。
今、生きている人だけが「家族」ということでもありません。
夏は、そんな「家族」のことを思いながら、穏やかに過ごしたいものです。
どうぞ好い一日を。
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