六十四卦を順番に紹介しています。
今回は「地雷復」。
坤卦の下に震卦。
大地の下に、力強いものが潜んでいるような形です。
先に紹介した六十四卦表をご参照ください。
坤/震
復。享。出入无疾。朋來无咎。反復其道。七日來復。利有攸往。
復は、亨る。出入疾なし。朋來りて咎なし。その道を反復す。七日にして來り復す。往くところあるに利あり。
この卦は陰爻五本の下に陽爻が一本現れた形。
陽が復生じています。
それで復。
陰爻に抑えられていた君子の道も、また通るようになります。
出処進退に問題が生じることはありません。
また友人や同志が集まったりもしますが、そこでも好いことがあります。
七日にして、の部分。
爻がすべて陽爻の乾卦の一番下に陰爻が生じた姤から、遯、否、観、剥、坤、と一つずつ陰爻が増えていって、また一番下に陽爻が生じて復になるまで七日。
これは、陽爻と陰爻の入れ替わりが周期的に起こるということ。
陰爻だけ、あるいは陽爻だけがずっとそのままあるのではなく、常に移り変わっている。
それが自然の法則だということ。
陽爻が現れてきたので、願い事は叶います。
また、新しいことを始めるのにもよい時でしょう。
この卦に対して、新井白蛾はどのようにいっているでしょうか。
「地を掘って宝を得る」の象
「屋を破って重ねて修復する」の意
この卦は、ものが尽きてまた始まるという卦なので、
一度はよくないことがあっても、
改めてよいことに向かう時節であり、
諸事思うところ成就されるだろう。
またこの卦は、
天から宝を受け取ることを意味し、
願望は成就する。
婚礼、養子など吉、
ただし二度目の縁か、
または二度目の相談にてまとまるだろう。
住むところに苦労が生じるが長くは続かない。
病は治る。
妊娠お産、
少し悩みが生じるだろう。
失せものは出てくる。
待ち人は来る。
短気を慎むべし
易学小筌から
よいことに向かう時期。
思うことは叶います。
二度目の、というのが鍵かもしれません。
うまくいっていなかったことも、改めて取り組んでみたらうまくいくということ。
どこかに行ってしまっていたものが、帰ってきます。
全体的に好い時期ですね。
ただし、短気には注意。
落ち着いて物事に取り組みましょう。
新井白蛾の言葉から、そう読み取ることができます。
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