八卦
易の八卦について、新井白蛾が「易学小筌」の付録に書いている説明を紹介します。 爻を三本重ねたのが一つの卦になります。 爻は陰と陽の二つしかないので、これを三本重ねる組み合わせは 2(陰または陽)×2(陰または陽)×2(陰または陽)=8 で、八通…
こんにちは、暖淡堂です。 易の六十四卦を理解するための基本となる八卦の説明をしてきました。 今回は最後の卦、坤こんです。 坤は乾と対になります。 八卦全体を乾(天)と坤(地)で包んでいるような形ですね。 乾は天、父、固いもの、強さなどを象徴し、…
こんにちは、暖淡堂です。 江戸時代の儒学者新井白蛾の書いた「易学小筌」から、易の基本、八卦の説明を紹介しました。 儒学者の理解する八卦、それぞれ面白いと思います。 易経の本文を理解する上でも参考になりますね。 これまでの記事を以下にまとめます…
こんにちは、暖淡堂です。 易の六十四卦を理解するための基礎となる八卦の説明をしています。 今回は艮ごん卦。陰爻二本の上に陽爻が一本乗っています。 盛り上がっていった山のような形です。 柔かなものに蓋をしている感じ、あるいは弱いものに担ぎ上げら…
こんにちは、暖淡堂です。 今回は八卦の坎かんです。 坎は水でもあり、穴でもあり。 なにやら注意しないといけない、危険なものでもあります。 イメージとしては、地面に開いた大穴に、暗い水が溜まっているようなものでしょうか。 古代の人たちは、そこに大…
こんにちは、暖淡堂です。 八卦の説明を続けています。 今回は巽そん。二本の陽爻の下に陰爻が一本。 これは風のイメージです。あるいは竹や木。 風には決まった形がなく、それゆえにどのような所へも入りこんだり、どんな遠くへも行くことができます。 柔ら…
こんにちは、暖淡堂です。 新井白蛾「易学小筌」附録の八卦の説明を紹介しています。 乾、兌、離ときて、今回は震。動のイメージの卦です。 二つの陰爻の下に陽爻があります。 自らの中に動きを生じるという意味になります。 剛爻の上に柔爻が二本。 固いも…
こんにちは、暖淡堂です。 新井白蛾「易学小筌」附録にある八卦の説明の三回目です。 今回は「離り」です。 離卦は卦の形(下図をご覧ください)が、上下の陽爻の真ん中に一本陰爻が挟まれています。強い陽爻に柔らかな陰爻が守られている形です。 それが、…
こんにちは、暖淡堂です。 六十四卦を読むための基本となる八卦を順番に紹介しています。 前回は八卦の一番初め、乾卦の説明をしました。 ekilife.hatenadiary.com 今回は二番目、兌だ卦です。 兌は陽爻二本の上に陰爻が一本乗っています。 力強いものの上に…
乾は健である。この卦はものごとが滞りなく、さらさらと埒(らち)明く意である。 馬、天鵝(てんが)、獅(しし)、象、龍〔以上動物の類、これ以外も類推すべし〕 金〔すべて銅鉄の類、類推すべし〕玉、貴物、冠、鏡、刃、宝珠、圓物(まるきもの)、剛物…