今日の卦辞:火雷噬嗑
離/震
火雷噬嗑
噬嗑。亨。利用獄。
噬嗑は、亨る。獄を用いるに利あり。
上卦が離(火)で下卦が震(雷)。
内側に動きを保ち、外側には明晰さを示す形。
上下の陽爻の間に陰爻が3本、陽爻が1本。
硬いもの(陽爻)が口の中に1本はさまっている感じです。
口の中にある硬いものは邪魔です。
これを噛み砕くか吐き出すと、上の歯と下の歯とが噛み合わさります。
そして物事がうまくいく。
邪魔になっているものを噛み砕くには正しさと力が必要ですが、それがいずれも備わっている時です。
また吐き出すのにも明晰な判断力が求められます。
それもまた発揮できる時。
これまで障害になっていたようなものを、自分の判断で取り除ける機会が訪れています。
易経と新井白蛾の「易学小筌」にある火雷噬嗑の卦辞は以下の記事もご参照ください。
火雷噬嗑の原文は以下のリンクから。
今日の暮らしのヒント
小さなことでも気になっている時は、その他の物事を進める上で障害になってしまいます。
今は気になっていることを片付けられる好機です。
小さなことから目を逸らしていないでしょうか。
そのことを、よく観察してみると、本当はそれを取り除くのがとても簡単なものだったりすることに気がつくことが多いもの。
これまで気になっていたことを、改めてよく見てみましょう。
本当に小さなことであれば、取り除くまでもなく、単に気にしないというだけでも良かったりします。
そのうち忘れてしまいます。
忘れてしまえば、無いというのと同じです。
反対に、小さなことなのに、いつまでも頭の中でそのことを気にしていると、本来そのことの重要性以上に気になってしまいます。
気になっていることを、この機会に、よく考えて、調べてみて、本当に小さなことであれば、忘れてしまいましょう。
逆に、自分にとって大きな問題であれば、先延ばしせずに、この機会に解決するか、噛み砕いてしまいましょう。
噛み砕いて、いくつかの小さな問題にすることも、解決の手段としては有効です。
火雷噬嗑の過去記事は以下になります。