こんにちは、暖淡堂です。
易の六十四卦を理解するための基礎となる八卦の説明をしています。
今回は艮卦。陰爻二本の上に陽爻が一本乗っています。
盛り上がっていった山のような形です。
柔かなものに蓋をしている感じ、あるいは弱いものに担ぎ上げられているようにも見えますね。
その辺りから「止まる」、「それ以上進めない」のイメージが出てきます。
自分のあるべきところに止まるという意味に読んで、この艮卦を大切にする人もいます。
そもそも無理なこと、やらなくていいこと、ことさらなことなどしないというのが、穏やかな暮らしのためには必要なことでしょう。
自分がやるべきこと、自分の能力が活かせること。
それらに集中するのがよいですね。
新井白蛾の説明を読んでみましょう。
艮(ごん) 山 七 限りあり進めずの意
艮は止である、陽が上で止まっている。
狗(いぬ)〔外に強く内に柔である、人に媚び慣れる〕、虎、鼠、百禽〔すべて鳥は嘴をもって用を調(ととの)うという意〕、嘴長い獣、狐〔坎の狐とは意味が異なり、ここの狐は前が強いという意味〕
土石、籐瓠(とうこ)果蓏(かか)〔蔓生するものの類、推すべし〕、土中のもの、木では節多いものとする
雲、霧、嵐、山、徑路(こみち)、丘、墳墓、門闕〔門の形あるもの〕、閽寺(こんじ)〔寺人は王宮中門の番人のこと、出入りを禁ずる役であるため艮の止めるという意味となる〕、少男、山中の人、牢人、囚、社家山伏の類
手指、骨、背、鼻〔鼻は顔中の山である〕、胸
傷や痛みとも理解する
阻滞(そたい)、叛く、進退決せざるの意味
食物は地中のもの、野生のもの
黄色
易の簡単な始め方は以下をご参照ください。
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