易暮し by 暖淡堂

易を学びながら、心豊かで穏やかな暮らしを手に入れましょう

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足元で生まれたものを大切に 山水蒙 【易暮し】

山水蒙、六十四卦、易経、易学小筌、新井白蛾

 

こんにちは、暖淡堂です。

日中、日が翳るとすぐに部屋の中も寒くなってしまいます。

お日様のありがたみを感じますね。

今日は晴れているので、時々は南側の部屋に行ってくつろぎたいと思います。

 

で、卦を立ててみました。

今日は年末年始の準備も兼ねて、手製の筮竹(竹ひごを切ったもの)を使いました。

普段はコインでやっています。

 

山水蒙が得られました。

 

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艮/坎

山水蒙

蒙。亨。匪我求童蒙。童蒙求我。初筮告。再三瀆。瀆則不告。利貞。

蒙は亨る。我童蒙を求むるにあらず。童蒙我を求むるなり。初筮は告ぐ。再三すれば瀆る。瀆るれば告げず。貞しきに利あり。

 

上卦が艮(山)で下卦が坎(水)。

大きな山の麓で、水が湧いているような形に見えます。

 

山麓の湧水って、いいですよね。

きれいで、おいしくって。

特に夏場は冷たさがとても嬉しいものです。

 

湧水のあるところには、お豆腐屋さんが多いですね。

水のおいしさが、豆腐の豆の味を引き立てるのでしょう。

 

湧水は、高い山に降った雨が、長い時間をかけて地中を染み通って、やがて麓あたりまで流れてきて地上に出てきたもの。

ずっとくらい地中を移動する間に、とてもきれいな水になります。

 

人の成長も同じようなものかもしれません。

ずっと、地中を移動していて、お日様の光を見ることもなく、長い間ずっと土の間を染みながら動いている。

それが、何かのきっかけで地面の上に顔を出す。

 

そのあとは、さらに周囲で顔を出したものと一緒になり、流れになり、さらに大きな川に育っていきます。

山水蒙の形は、その、ちょうど水が地面の上に顔を出した瞬間のようなもの。

これからどのようにも育っていく、その最初の姿。

 

非常に純粋な状態なので、どのように流れていくのか、どこを辿っていくかで、最終的な姿が変わってしまいます。

まあ、それもそれぞれの運命なのでしょうけど。

 

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もし、自分が山で、湧水を自分の足元に見つけたら。

大事に育てたいですね。

余計な手は加えないのがいいと思います。

 

その湧水が、どのように流れていくのか。

それは、その湧水がどこで地面から外に出たのかによります。

それもまた、その湧水の運命のようなものですね。

 

ふと、自分はどんなふうに流れてきたのかなって考えてしまいます。

ずいぶんと色々なものを自分の中に取り入れてきた気がします。

色も、匂いも、味も、手触りさえも、自分が湧き出た時からは変わってしまっていますね、きっと。

それもまた自分の運命。

 

こんな水として、この先も流れていくのでしょう。

それもまた、アリだと思います。

 

どうぞ好い一日をお過ごしください。

 

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