こんにちは、暖淡堂です。
日中、日が翳るとすぐに部屋の中も寒くなってしまいます。
お日様のありがたみを感じますね。
今日は晴れているので、時々は南側の部屋に行ってくつろぎたいと思います。
で、卦を立ててみました。
今日は年末年始の準備も兼ねて、手製の筮竹(竹ひごを切ったもの)を使いました。
普段はコインでやっています。
山水蒙が得られました。
艮/坎
山水蒙
蒙。亨。匪我求童蒙。童蒙求我。初筮告。再三瀆。瀆則不告。利貞。
蒙は亨る。我童蒙を求むるにあらず。童蒙我を求むるなり。初筮は告ぐ。再三すれば瀆る。瀆るれば告げず。貞しきに利あり。
上卦が艮(山)で下卦が坎(水)。
大きな山の麓で、水が湧いているような形に見えます。
山麓の湧水って、いいですよね。
きれいで、おいしくって。
特に夏場は冷たさがとても嬉しいものです。
湧水のあるところには、お豆腐屋さんが多いですね。
水のおいしさが、豆腐の豆の味を引き立てるのでしょう。
湧水は、高い山に降った雨が、長い時間をかけて地中を染み通って、やがて麓あたりまで流れてきて地上に出てきたもの。
ずっとくらい地中を移動する間に、とてもきれいな水になります。
人の成長も同じようなものかもしれません。
ずっと、地中を移動していて、お日様の光を見ることもなく、長い間ずっと土の間を染みながら動いている。
それが、何かのきっかけで地面の上に顔を出す。
そのあとは、さらに周囲で顔を出したものと一緒になり、流れになり、さらに大きな川に育っていきます。
山水蒙の形は、その、ちょうど水が地面の上に顔を出した瞬間のようなもの。
これからどのようにも育っていく、その最初の姿。
非常に純粋な状態なので、どのように流れていくのか、どこを辿っていくかで、最終的な姿が変わってしまいます。
まあ、それもそれぞれの運命なのでしょうけど。
もし、自分が山で、湧水を自分の足元に見つけたら。
大事に育てたいですね。
余計な手は加えないのがいいと思います。
その湧水が、どのように流れていくのか。
それは、その湧水がどこで地面から外に出たのかによります。
それもまた、その湧水の運命のようなものですね。
ふと、自分はどんなふうに流れてきたのかなって考えてしまいます。
ずいぶんと色々なものを自分の中に取り入れてきた気がします。
色も、匂いも、味も、手触りさえも、自分が湧き出た時からは変わってしまっていますね、きっと。
それもまた自分の運命。
こんな水として、この先も流れていくのでしょう。
それもまた、アリだと思います。
どうぞ好い一日をお過ごしください。