こんにちは、暖淡堂です。
仕事などの中心にいて、多くの人から頼られていて、やったことも成果として認められて。
そんな状況のときは、やりがいもあって、生き生きと活動的にいられます。
それでも、ふと、自分がしたかったことはこれだっただろうか、なんて考えてしまうこともありますね。
みんなから頼られているのは、その人たちの代わりに仕事をしているから、ということに気付いたりすることもあったり。
そう思い始めると、行動の勢いが失われて、急に疲労感を感じたりして。
なんとなく、日々が辛く感じられるようになってきます。
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で、今日も卦を立ててみました。
ちょうど、「疲れたなあ」なんて感じたりしているときに、読んで考えるとよい卦かと思います。
山地剝です。
山地剝の卦辞は以下の通り。
艮/坤
山地剝
剝。不利有攸往。
剝は、往くところあるに利あらず。
一番上に陽爻が一本だけあって、その下が全て陰爻。
卦辞は、今は進むべき時ではない、と言っています。
立ち止まって、自分が本当に大切にしたいと考えているものはなにか、を振り返るべき時。
忙しい毎日で、忘れているものを思い出すべき時。
どのようにして、それを思い出すか。
そのヒントは、この卦の形にあります。
坤卦の上に艮卦があります。
大地の上に山がある形。
山のように大きなものが、さらにそれを支える大地に身を委ねている。
大地の上に山が身を寄せているようにも見える形です。
普段、自分を支えてくれているものはなにか。
心の拠り所となっているものはなにか。
それを思い出し、大切にすること。
これで、ふと感じてしまった疲労感が解消することでしょう。
今日は父の日ですね。
母の日と合わせて、家族のことを考えて過ごす一日。
そんな日に、この山地剝の卦辞や形から感じるべきことは、たくさんあるようです。
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