今日の卦辞:山地剝
艮/坤
山地剝
剝。不利有攸往。
剝は、往くところあるに利あらず。
艮(山)が坤(地)の上にあります。
大地の上に山が聳え立つような形。
一本の剛爻が柔爻の束のうえに乗っています。
柔らかいものだけに支えられた硬いもの。
そんな様子の卦です。
山は高すぎると不安定になります。
まして、柔らかいものだけで支えられると、一層不確かです。
身体に例えると、柔軟さを欠いた硬いものが、身体のどこかに凝り固まっている状態。
それを剥ぎ取るようにしてほぐすのがいいですね。
今は新しいことを始める時ではありません。
まずは硬く強張っているものを解消すること。
易経と新井白蛾の「易学小筌」にある山地剝の卦辞は以下の記事もご参照ください。
今日の暮らしのヒント
新しいことに踏み出すのには適当な時期ではありませんね。
これまでやってきたことを点検し、もし無理がかかっていたり、硬直して他のものの動きの障害になっているものがあったら、それの解消を考えてみましょう。
いっそ手放して、部下や他の人に渡すことを考えてもいいでしょう。
それを受け取ることで、自分には自由度が増し、他の人は活躍の範囲が広がるということも期待できます。
手放すべきものに固執すると、一層強張ってしまい、それが原因で現在いるところから滑り落ちることもあるかもしれません。
身体は柔軟であることがなにより。
ストレッチや軽い運動を心がけるのがよいですね。
それでも寒い時期には無理をしないように。
ほどほどに。
身体に合った軽い運動を、少しずつでも毎日続けるのがよいでしょう。
山地剝の過去記事は以下になります。