易暮し by 暖淡堂

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易の八卦のこと 新井白蛾の「易学小筌」の説明より

易の八卦について、新井白蛾が「易学小筌」の付録に書いている説明を紹介します。

 

爻を三本重ねたのが一つの卦になります。

爻は陰と陽の二つしかないので、これを三本重ねる組み合わせは

 

2(陰または陽)×2(陰または陽)×2(陰または陽)=8

 

で、八通り。それで八卦です。

 

新井白蛾の「易学小筌」には付録として、この八卦を物や現象などに喩えています。

 

「そもそもこの世にあるものごとを持ってきて説明にもちいることは易の本義ではない。それは易の一つの在り方を知るためのものにすぎないのである。そうではあるが、ものごとを使って易を理解したり説明に用いたりすることは今始まったことではなく、すでに中国古代の三国時代管輅かんろは巧みに行っていた。世にいう梅花の易などに似ているともいえる。身の回りで起こる事象を理解するための一つの道筋となり、また古易を学ぶものが活眼を得る方策でもある。なので、これらのことを無意味なものと捨て去る必要もない。初学のものは、なによりもまず八卦に含まれる意味を知ることが肝要である。これらを集めて整理し、若干の注釈を加えて易学小筌の附録とする。余(新井白蛾)が自ら会得したものは、これらとは別に、人々に口伝されているものもある。」(小筌附録、暖淡堂現代訳)

 

簡単に言うと、易を理解するためには、身の回りのものに喩えるのがわかりやすい、といことですね。