易暮し by 暖淡堂

易を学びながら、心豊かで穏やかな暮らしを手に入れましょう

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水面を渡る風 風水渙【易暮し】

今日の卦辞:風水渙

風水渙

渙。亨。王假有廟。利渉大川。利貞。

渙は、亨る。王有廟に假(いた)る。大川を渉るに利あり。貞しきに利あり。

 

上卦が巽(風)、下卦が離(水)。

水面を風が吹き渡る形です。

風は水面を騒がせ、飛沫を撒き散らします。

それで渙。

氷がゆるみ、溶けるという意味。

あるいは、散らばる、散る。

美しく、艶やかという意味もあります。

 

巽は木でもあります。

木の舟が水に浮かんでいる様子にも見えます。

木の舟は、豪華客船のような立派なものではありません。

自分自身の手で作った、自分の身の程にあった舟です。

その手作りの木舟で大海に乗り出す。

そのような冒険をしても、正しい心で進めば成功が収められる。

そんな意味の卦です。

 

易経と新井白蛾の「易学小筌」にある風水渙の卦辞は以下の記事もご参照ください。

 

ekilife.hatenadiary.com

 

風水渙の原文は以下のリンクから。

ekilife.hatenadiary.com

 

暮らしのヒント

小さな木舟で大海に乗り出す。

冒険の始まりですね。

そんなときは、助けてくれる人がいると無事旅立つことができます。

家族が頼りになると安心です。

未知のこと、未経験のことに挑戦するときは、家族の応援が得られるようにしたいもの。

知り合いが応援してくれると不安は少なくなるでしょう。

 

ここで一番お勧めな心の味方は古典です。

古典の書物であれば、いつでも自分の近くにいてくれます。

そして変わらず、自分に語りかけてくれます。

古典の言葉には、数千年の時間を超えて現代にまで多くの人々に語り継がれたものがあります。

その中から、自分に一番あったものを見つけられると、生涯の支えとなってくれます。

 

日本の古典、東洋の古典、西洋の古典。

様々なものがありますね。

どれもが、私達に語りかけています。

忙しい日々で、ふと時間ができたら、書店や図書館で古典の書物を手にしてみませんか。

 

暖淡堂のお勧めの古典は以下になります。

どれも、愛読書になっています。

 

日本の古典

平家物語

平氏の興隆から滅亡まで。

前半と後半で、語り口が変わります。

後半を読み進めると、平家物語が、とても美しく描かれた物語であることがよくわかります。

 

 

以下の現代語訳は名作です。

語り口の変化も味わえる、とてもよい現代語訳になっています。

 

 

東洋の古典

臨済録

中国唐の時代に修行し、また多くの弟子を指導した臨済の語録です。

入矢義高さんの訳注で岩波文庫から出版されているものが、入手しやすく、とても読みやすい本になっています。

原文、書き下し文の部分はとばして、現代語訳の部分のみを読むことから始めてよいと思います。

慣れたらぜひ原文、書き下し文にも挑戦してみてください。

 

 

なお、「臨済録」には拙訳もあります。

禅宗のお坊さんではない、一般の読書家が翻訳するとこんな感じになる、ということを試みてみました。

ご参考まで。

 

 

西洋の古典

「エチカ」スピノザ

スピノザの本を手にしたのは、ジル・ドゥルーズの本を読んだときに、何度も言及されていたからです。

ジル・ドゥルーズ自身もスピノザをテーマにした書物を数冊書いています。

「エチカ」は数学の証明問題を解いていくような形で書かれています。

形が苦手な人もいるかもしれません。

ただ、慣れていくと、論理的に話が進められているので、理解できる部分が見つかるかもしれません。

その部分を足がかりに、他の部分がわかるようになります。

 

哲学書は、それに書かれているすべてを理解しようとして読み始めると、きっと早い段階で挫折します。

全体は流し読みから始めるのがいいと思います。

そして、どこか、目にひっかかる部分があれば、そこだけを読み込む。

それを繰り返していくうちに、全体像がなんとなくわかるようになったりします。

 

そんな読み方に、「エチカ」はお勧めです。

 

 

 

ジル・ドゥルーズの「スピノザ 実践の哲学」もお勧めです。

 

 

風水渙の過去記事は以下になります。

ekilife.hatenadiary.com

 

 

 

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