今日の卦辞：沢水困
兌／坎
沢水困
困。亨。大人吉无咎。有言不信。
困は、亨る。大人吉にして咎なし。言うことあるも信じられず。
兌は沢、坎は水。
沢の下を水が流れる形になっています。
水が地下に潜ってしまい、沢が涸れてしまっている様子。
本来の形ではありません。
それで困、困難な状況を意味する卦になっています。
ただし、あまり悪い意味はありません。
状況は「吉」。
願いは叶います。
そういう状況ではありますが、言葉は受け入れられないかもしれません。
今は言葉での主張などは控えた方がいいでしょう。
状況は悪くないので、慌てて自己正当化などしても、あまり意味はありません。
易経と新井白蛾の「易学小筌」にある沢水困の卦辞は以下の記事もご参照ください。
暮らしのヒント
自分が置かれている状況に満足できないと、ついつい不平不満が口からこぼれたりしますね。
不平不満の言葉には、注意が必要です。
その言葉を自分の耳が聞き、その感情が自分にフィードバックされます。
そしてさらに不平不満が募ることに。
もし可能であれば、この不平不満の言葉を、別の決まり文句に置き換える癖を身につけてみましょう。
よく言われているものに以下の言葉があります。
「まあ、いいか」（自分の思い通りにいかない時）
「そうきたか」（難しい状況になった時）
「ああ、はいはい」（怒りそうになった時の、ちょっとの時間かせぎ）
この言い換え（思い換え）は、結構有効です。
自分の言葉は、自分自身も聞いています。
使う言葉次第で、気分が大きく変わっていくものです。
できれば日々穏やかに暮らしたいですよね。
そのためには、普段使う言葉のセットを、少しずつ穏やかな暮らしのためのものに置き換えていきましょう。
沢水困の過去記事は以下になります。
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