今日の卦辞:火雷噬嗑
離/震
火雷噬嗑
噬嗑。亨。利用獄。
噬嗑は、亨る。獄を用いるに利あり。
上卦が離(火)で下卦が震(雷)。
硬いもの(陽爻)が口の中に1本はさまっている形。
これを噛み砕くか吐き出すと、上の歯と下の歯とが噛み合わさります。
そして物事がうまくいく。
今回は四爻が変爻。
九四。噬乾胏、得金矢。利艱貞。吉。
象曰、利艱貞、吉、未光也。
「乾胏」は骨付きの堅い肉のこと。
堅い肉を噛むような苦労をしていると、その中から金の鏃が出てきます。
物事はうまくいく、願い事は叶う。
そんな時ですね。
易経と新井白蛾の「易学小筌」にある火雷噬嗑の卦辞は以下の記事もご参照ください。
火雷噬嗑の原文は以下のリンクから。
今日の暮らしのヒント
他の人と共同作業をしているときに、一番辛い役割を担いがち、ということがありますね。
他の人はやりたがらないけど、それをやらないと、全体の目的が叶えられない。
それで、仕方がなくそれを引き受けてしまう。
苦労が続きます。
そんなときは、慌てずに、時間をかけて取り組みましょう。
誰がやっても難しいことだということは、周囲の人たちは理解しています。
ゆっくりと、堅い肉を噛むように。
そうすることで、肉が美味しく食べられるだけではなく、肉の中から金の鏃を得ることができます。
金の鏃は、正しいことを指し示すことができるということを暗示します。
共同作業の最終目的を、正しく指摘できるということでしょう。
そういう判断が求められるときが来ているようです。
自分一人で苦労していることもあるでしょう。
結果が得られる時期になっています。
方向性が明確で、自分自身の力が発揮できる答えが出るはずです。
答えが出るまでの、最後の一噛み。
それで願いが叶います。
火雷噬嗑の過去記事は以下になります。