易暮し by 暖淡堂

易を学びながら、心豊かで穏やかな暮らしを手に入れましょう

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余るところを減らし、不足しているところに加える 地山謙【易暮し】

今日の卦辞:地山謙

坤/艮

地山謙

謙亨。君子有終。

謙は、亨る。君子に終わりあり。

 

地上に聳えているはずの山が地よりも低くなっています。

謙譲の形、謙虚である姿。

へりくだった態度など、ですね。

新井白蛾は「先に屈んで後に伸びる」卦だといいます。

今は苦労していることも、後には良い結果が得られます。

 

この卦の彖伝に以下のように書かれています。

天道虧盈而益謙、地道變盈而流謙、鬼神害盈而福謙、人道惡盈而好謙。

天道はちたものをき謙を益し、地道は盈ちたものをえ謙にき、鬼神は盈ちたものを害し謙をさいわいし、人道は盈ちたものをにくみ謙を好む。

 

「謙」を守ることで、天、地、鬼(先祖)、人と共にいることができます。

 

易経と新井白蛾の「易学小筌」にある地山謙の卦辞は以下の記事もご参照ください。

 

ekilife.hatenadiary.com

 

地山謙の原文全文は以下の記事をご参照ください。

 

ekilife.hatenadiary.com

 

今日の暮らしのヒント

環境が変わる時には、謙遜の態度はとても重要です。

新しい組織のメンバーに加わる時には何よりも大切なこと。

自分の個性や、やりたいことをすぐにアピールしたくなるかもしれませんが、ちょっとこらえることが求められます。

人々に受け入れられない状態でのアピールは、噛み合わない歯車が高速で回転しているようなもの。

空気を掻き回す音は聞こえますが、その回転はどこも動かしていません。

組織から受け入れられていなければ、そのままずっと無駄に空中で回転し続けるだけですね。

 

生活を見直してもいい時期です。

過剰に力を入れ過ぎている部分からは、ちょっと力を抜いて、これまで手をつけられていなかった部分に回す。

お金の使い方を見直してもいいかもしれません。

見直す際には、自分がどのような見方(視点の高さ)で物事を判断していたかを把握するよい機会でもあります。

身の程に合わない暮らしをしていないか、チェックしてみてもいいでしょうね。

 

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手放せば得られるもの 動くことで安定するもの 天山遯【易暮し】

今日の卦辞:天山遯

乾/艮

天山遯

遯。亨。小利貞。

遯は、亨る。小、貞しきに利あり。

 

上卦が乾(天)、下卦が艮(山)。

山はいくら高くなっても天を越えることはできません。

卦の形、下に陰爻が二本。

小さいものが育ってきている形です。

そして大きなものが追い出される様子。

 

そのような状況からは、自分から身を引くのがよいでしょう。

小さいものが大きなものを追い出そうとしているとき。

力の無いものが無理に力を入れているので加減ができないかもしれません。

無駄な事故を避けるためにも、自分からそっと譲るのが世の中にとってもよいことかもしれません。

 

場所を得た小さいものが、多少穏やかならぬことをしていても、それをすぐに咎めずに見守っていること。

自分は、自分の在り方をより純粋なものにすること。

そんなことが求められています。

 

易経と新井白蛾の「易学小筌」にある天山遯の卦辞は以下の記事もご参照ください。

 

ekilife.hatenadiary.com

 

天山遯の原文全文は以下の記事をご参照ください。

 

ekilife.hatenadiary.com

 

今日の暮らしのヒント

安定して、同じところに居続けるのは安心できるかもしれません。

しかし、周囲の状況は変わり続けています。

自然と、同じではないところになってしまいますね。

 

安定させることができるのは、位置ではなく、周囲の状況に対する「構え」。

物事に対する対応の仕方。

その人自身としての「在り方」は、守っていくことができるもの。

 

それが、常に柔軟であると、むしろより強いものと言えるかもしれません。

 

人々の動きが増える時期ですね。

むしろ、変化を自分から起こしていくのもいいかもしれません。

その位置を手放すのは寂しいもの。

 

しかし、もっと自分にあったものが見つかることもよくあります。

いずれにしても、世の中は変わり続けています。

 

いつまでも同じままではいられません。

そんなことに気づくべき時が来ています。

 

天山遯の過去記事は以下になります。

 

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身軽に旅立つ 風が川面を渡るように 風沢中孚【易暮し】

今日の卦辞:風沢中孚

巽/兌

風沢中孚

中孚。豚魚吉。利渉大川。利貞。

中孚は、豚魚にして吉。大川を渉るに利あり。貞しきに利あり。

 

上卦の巽は木舟、下卦兌は大川のイメージ。

小さな小舟で大きな川に漕ぎ出す様子。

身構えることなく柔らかな態度で、笑顔を浮かべながら旅立ちます。

 

巽は風でもあります。

柔らかな風が川面を渡る形。

身軽に旅立つこと。

 

そのときに、自分の在り方を守ること。

正しい在り方であること。

 

そうすることで願いが叶います。

 

易経と新井白蛾の「易学小筌」にある風沢中孚の卦辞は以下の記事もご参照ください。

 

ekilife.hatenadiary.com

 

風沢中孚の原文全文は以下の記事をご参照ください。

 

ekilife.hatenadiary.com

 

 

今日の暮らしのヒント

心の中にわだかまりがない状態。

それが一番身軽であるということかもしれません。

モノに対する執着もなくなっている。

 

旅立つとは、今までの関係を整理して、それから離れることですね。

今までの周囲との関係で持たされていたものを手放すいい機会になります。

捨てられるものは捨てて、身軽になりましょう。

 

周囲から、どうしても必要なものだ、として持たされていたものが、本当はあまり必要のないものだったり。

これは価値があると、自分で勝手に思い込んでいたり。

いつか役に立つだろうと思って、普段目につかないところにしまい込んでいたり。

 

そんなモノはこの際捨てて、身軽になりましょう。

 

持っているだけで、実際は使わなかったものを整理するときに、ちょっとだけ気にすること。

それは、それを持っていた理由。

 

「いつか使うかもしれない」

この「いつか」は、自分が不安に思っていることが実際に起こるかもしれないときのことですね。

それが、実際には起こらなかったので、それが使われなかったのです。

 

この、不安に思っていることと、そのために持っていたモノ、いずれも整理するよいタイミングです。

どちらも手放して、身軽に次に進みましょう。

 

風沢中孚の過去記事は以下になります。

 

ekilife.hatenadiary.com

 

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