こんにちは、暖淡堂です。
すっかり秋らしくなりました。
日中は晴れても、以前ほど暑くはないですね。
部屋の中でのんびりと過ごしていると、ついつい眠たくなってきます。
夏の疲れが出てきているのかもしれません。
で、卦を立ててみました。
天地否が得られました。
周易の原文の記事は以下になります。
火水未済の以前の記事はこちら。
卦辞は以下のとおり。
乾/坤
天地否
否之匪人。不利君子貞。大往小來。
否は、人にあらず。君子の貞に利あらず。大往き小來る。
上卦の乾は天、下卦の坤は地。
天と地がそれぞれあるべきところにあるので、好い形に見えますが、易経では物事が塞がっていて通じ合わないと見ます。
天は下に降りようとしない、地は上に登ろうとしない。
それで物事が混じり合わない、通じ合わない。
また陰爻が下から伸びてきて、陽爻を押し出し始めたようにも見えます。
小人が栄えて大人が衰えるような形。
易経の卦辞はこのようにみますが、新井白蛾の易学小筌は少し違います。
この天地否の時は、小人がやっと認められる時。
小人、つまり私たち庶民ということですね。
上に乗っかっていたものを押し除けて、自分たちの思いが叶う時だといいます。
易経の象伝には「不可榮以祿」と書かれています。
祿するに營をもってすべからず。
自分を栄誉で飾り立てない、という意味でしょうか。
これまで成してきたことを、一旦忘れて、自分自身のことを見つめるべき時。
過去の栄誉をことさらにひけらかさない。
そうして、自分自身をさらに成長させるように心がける。
そんな時期なのだ、と、易の言葉は教えてくれているようです。
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