易暮し by 暖淡堂

易を学びながら、心豊かで穏やかな暮らしを手に入れましょう

*本ブログにはスポンサーによる広告が表示されています

今は魅力的な誘いにも応じず、静かに落ち着いているべき時 天地否【易暮し】

天地否、六十四卦、易経、易学小筌、新井白蛾

 

こんにちは、暖淡堂です。

すっかり秋らしくなりました。

日中は晴れても、以前ほど暑くはないですね。

部屋の中でのんびりと過ごしていると、ついつい眠たくなってきます。

夏の疲れが出てきているのかもしれません。

 

で、卦を立ててみました。

天地否が得られました。

 

ekilife.hatenadiary.com

 

周易の原文の記事は以下になります。

 

ekilife.hatenadiary.com

 

火水未済の以前の記事はこちら。

 

ekilife.hatenadiary.com

 

卦辞は以下のとおり。

 

乾/坤

天地否

否之匪人。不利君子貞。大往小來。

否は、人にあらず。君子の貞に利あらず。大往き小來る。

 

上卦の乾は天、下卦の坤は地。

天と地がそれぞれあるべきところにあるので、好い形に見えますが、易経では物事が塞がっていて通じ合わないと見ます。

天は下に降りようとしない、地は上に登ろうとしない。

それで物事が混じり合わない、通じ合わない。

また陰爻が下から伸びてきて、陽爻を押し出し始めたようにも見えます。

小人が栄えて大人が衰えるような形。

 

易経の卦辞はこのようにみますが、新井白蛾の易学小筌は少し違います。

この天地否の時は、小人がやっと認められる時。

小人、つまり私たち庶民ということですね。

上に乗っかっていたものを押し除けて、自分たちの思いが叶う時だといいます。

 

易経の象伝には「不可榮以祿」と書かれています。

祿するに營をもってすべからず。

自分を栄誉で飾り立てない、という意味でしょうか。

これまで成してきたことを、一旦忘れて、自分自身のことを見つめるべき時。

過去の栄誉をことさらにひけらかさない。

そうして、自分自身をさらに成長させるように心がける。

 

そんな時期なのだ、と、易の言葉は教えてくれているようです。

 

古典を読む 易 (暖淡堂書房)

新品価格
¥800から
(2023/4/26 16:16時点)

にほんブログ村 その他趣味ブログ 占いへ
にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村