今日の卦辞:山雷頤
艮/震
山雷頤
頤。貞吉。觀頤。自求口實。
頤は、貞しければ吉。頤を觀る。自ら口實を求む。
上下二本の陽爻の間に四本の陰爻が挟まっています。
硬い上顎と下顎で食物を噛み潰している形に見えます。
それで頤(おとがい)。
口から身体の中に入ってくるもの、身体を養っているものを象徴しています。
自分の中に取り入れるものが、自分の本質と合っていなければ、健康を害します。
逆に、自分の在り方に適ったものであれば、健康を増進し、心に張りが出てきますね。
今の自分の状態をよく見て、最近食べているもの、目にしているもの、読んでいるものなどを点検してみるといいかもしれません。
易経と新井白蛾の「易学小筌」にある山雷頤の卦辞は以下の記事もご参照ください。
山雷頤の原文は以下のリンクから。
暮らしのヒント
食事と健康は直結しています。
食事に気を配る時間がないと、体調も崩してしまいます。
忙しいと難しいかもしれませんが、仕事の手を止めて、食事のことをしっかりと考える時間を確保したいもの。
もしまったく時間が取れなければ、他の人の手を借りることもできます。
栄養バランスの取れた外食サービスを利用するのも手ですね。
独身で、外食が多い人は、定食屋さんを行きつけのお店の一つに加えるのでもいでしょう。
シニアの方であれば、週に数回は、宅配でバランスのとれた献立のおかずを取り寄せるのがいいかもしれません。
目や耳に触れるものは、心を養います。
読書の習慣がある人は、忙しくても、日々、何かは読んでいたいものです。
電車で通勤、通学している人であれば、カバンの中に文庫本を入れ、時々は取り出して読んでみるというのもいいですね。
スマホに、読書用のリーダーをダウンロードしておくのもいいかもしれません。
無料で読書ができるサイトはいくつかあります。
少し昔の書籍であれば、「青空文庫」がお薦めです。
小説作品を読むことで、自分の考え方に広がりと粘り強さが加わります。
日々の仕事にも好影響を及ぼすことは間違いありません。
自分の心と身体は、自分で養っていくもの。
自分の中に取り入れるものはきちんと選ぶことで、健康に日々を暮らしていけます。
食べているもの、見たり聞いたりしているもの。
それらを、時々は点検してみましょう。
山雷頤の過去記事は以下になります。