今日の卦辞:震爲雷
震/震
震爲雷
震。亨。震來虩虩。笑言啞啞。震驚百里。不喪匕鬯。
震は、亨る。震來れば虩虩たり。笑言啞啞たり。震百里を驚かすも、匕鬯を喪わず。
震(雷)卦が二つ重なっています。
遠くで大きな雷鳴が轟きます。
それに人々が驚く様子。
そして、天の怒りを恐れ、身の回りを整えたりします。
その驚きが落ち着けば、むしろ大丈夫だったことに安心して、笑みがこぼれます。
このように遠くで大きな雷鳴が轟いた時は、自分の身を引き締めるよい機会。
まさに今がそのような時ではないでしょうか。
雷鳴が轟いても落ち着いて自分がやるべきことを淡々とこなしている人がいます。
そのような人を、私たちは盛り立てていくべきかもしれません。
そんな人の姿が浮かび上がる時でもあります。
易経と新井白蛾の「易学小筌」にある震爲雷の卦辞は以下の記事もご参照ください。
今日の暮らしのヒント
戦争、自然災害、汚職や金銭に関する不正。
社会的、経済的不安。
いじめ、暴行、その他様々なハラスメント。
私たちを取り囲む世の中では、様々な距離感で、私たちを不安にさせる出来事が続けて発生しています。
そんな時、私たちができることは、あまりありません。
それぞれの出来事に直接的に働きかけることは不可能。
では、どうしたらよいでしょうか。
自分の身を振り返り、姿勢を正すこと、身を引き締めること。
不要なこと、ことさらなことをわざわざしないこと。
ちょっとだけ、考える時間を持つこと。
一人でも多くの人が、穏やかな暮らしを望めば、世の中は変わっていきます。
震爲雷の過去記事は以下になります。
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