今日の卦辞:風沢中孚
巽/兌
風沢中孚
中孚。豚魚吉。利渉大川。利貞。
中孚は、豚魚にして吉。大川を渉るに利あり。貞しきに利あり。
上卦が巽で柔らかな態度、下卦が兌で喜び従う様子。
国を導く者が穏やかな政治を行うと、人々は喜んで日々の暮らしを送ることができる。
そんな様子を象徴しています。
また巽は木の舟、兌は大きな川。
小さくて荷物もほとんど積まれていない木舟で、大河に乗り出す様子でもあります。
それでも、正しい心で進むのであれば吉。
願いが叶います。
易経と新井白蛾の「易学小筌」にある風沢中孚の卦辞は以下の記事もご参照ください。
風沢中孚の原文全文は以下の記事をご参照ください。
今日の暮らしのヒント
生活の中の大きな変化は、思いがけず訪れるもの。
自分が予定していたものばかりではありません。
そんな時、新しい生活に踏み出すのは不安ですね。
あれこれ心配して、たくさんのものを用意して、それらを抱えたまま新しい生活を始めようとしてしまいがちです。
しかし、抱えたものは、自分の動きを鈍くしてしまいます。
身軽な動きを妨げる邪魔ものになるかもしれません。
新しい生活においては、すでにたくさんの物に囲まれているよりも、その時に必要になったものを手にいれるのが一番効率的です。
今まで持っていたものは整理して、身軽に旅立つ。
そんな気構えが、むしろ新しい生活を始める時には必要でしょうね。
新しい生活の準備を始めている方の多い時期でしょうか。
これから必要になるものは、その時にならないとわからないもの。
準備期間は、むしろ、今まで抱え込んできたものを整理するために使うことをおすすめします。
風沢中孚の過去記事は以下になります。