今日の卦辞:天沢履
乾/兌
天沢履
履虎尾。不咥人。亨。
虎の尾を履む。人を咥(くら)わず。亨る。
上卦の乾は健(力強さ)、父。
下卦の兌は説(悦び)、少女(家族の中で一番歳の若い娘)。
一家を導く力強い父に、喜びながら少女がついていく形。
易の卦の意味で読むとそんな感じです。
現代では、グループを率いるリーダーに、志を同じくする若いメンバーが自ら従うイメージでしょうか。
若ければ、勢い余ってリーダーが決める物事を、自分の判断で進めてしまうこともあるでしょう。
それでも、志や目標、夢などを共有していれば、リーダーは許してくれます。
むしろ、虎の尾を踏みにくるくらいの行動を、内心喜んだりしていたりもしますね。
そんな関係性の中での、ちょっとした勇足。
それもまた、新たな一歩でもあるでしょう。
易経と新井白蛾の「易学小筌」にある天沢履の卦辞は以下の記事もご参照ください。
天沢履の原文は以下のリンクから。
今日の暮らしのヒント
自分が、自分自身の行動や思いなどの導きの指針とするものはたくさんあると思います。
家庭では家族の中の誰か。
職場では友人、先輩後輩、上司など。
近所生活では、ご近所のどなたか。
心の中の思いであれば、学校や習い事の先生、ご近所のどなたか、書物の中の登場人物、作家、思想家、宗教家、アーティストなどもそうですね。
そんな人たちとの距離が近づくことがありそうです。
そして、その背中にドンとぶつかってしまう。
その人たちの行動や思想などの一部に踏み込むほどに近づいているということでしょう。
そのレベルまで自分自身が成長しているということ。
その人にとっても、自分自身にとっても、喜ぶべきことでしょう。
さらに向上することもできます。
願い事は叶います。
今進めていること、信じて続けていることを、さらに進めていきましょう。
もう背中にぶつかるくらいのところにきています。
天沢履の過去記事は以下になります。