易暮し by 暖淡堂

易を学びながら、心豊かで穏やかな暮らしを手に入れましょう

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易暮し

正しい願いは大いに叶う 天雷无妄【易暮し】

乾(天)が来て、震(雷)が動く。力強い卦です。正しい心で、あるべきものを願うと、それは大いに叶います。新しい年の始まりにあたって、人は様々な願いごとをするものですね。その願い事も、自然の流れに沿ったものであれば叶うものです。自分が得るもの…

遠くの雷鳴に身を引き締める 震爲雷【易暮し】

震(雷)卦が二つ重なっています。遠くで大きな雷鳴が轟きます。それに人々が驚く様子。そして、天の怒りを恐れ、身の回りを整えたりします。その驚きが落ち着けば、むしろ大丈夫だったことに安心して、笑みがこぼれます。 このように遠くで大きな雷鳴が轟い…

手放すこと 引き継ぐこと 山地剝【易暮し】

今まで自分が築き上げてきたものを他の人に手渡すのは辛いかもしれません。せっかく自分が作り上げてきたのに、経験の未熟な人に手渡すのは惜しいと感じたりもしますね。しかし、自分がこれまでやってきたことは、本当に自分だけでやってきたものでしょうか…

姿勢を正す 風地観【易暮し】

自分の行動が周囲から見られている時です。姿勢を正して、無駄なこと、ことさらなことなどはしないようにしましょう。 特に、自分が目上の人に対して取る態度が重要。過剰に謙遜したり、卑屈になったりする必要はありません。相手を尊重して、穏やかに接する…

水の様に流れ続け、行けば喜ばれる 坎爲水【易暮し】

坎は水。 これが重なって、水が流れ続ける形。 苦しい状況でも正しい態度を守って物事に取り組み続けると、必ず状況は改善し、取り組んだことには成果が得られます。 続けること、正しい態度で取り組むこと。 そうすることで、願いは叶います。

行動には規範が必要 地水師 【易暮し】

ここでいう師とは、人々を率いて戦をすること。 多くの人々とともに戦うこと。 そのような場合、老成した指導者として人々を導くことができれば吉。

自らの弱みが多ければ、それを減らすこと 山沢損 四爻 【易暮し】

山沢損卦の卦辞の大意は、過剰なものを減らして、不足している部分に移すこと。 六四は、特に疾病に注目して、その部分を減らすことを言っています。 病があるのであれば、速やかにそれを癒すべし。 そうすることで、喜びもあり、さらに病を原因にした不幸な…

雷地豫 無駄なことをしないときが一番力強い 【易暮し】

大地(坤)の上に雷(震)が出てきている形。 力強い行動を象徴します。 それも、しっかりと大地に足をつけた状態で。 このようなときは、やるべきことをやると成果が出ます。 願いが叶います。 ただ、その場合も、無駄なことはしないこと。 無駄なことをし…

沢水困 困難な状況から救い出してくれるのは、口先の言葉ではない 【易暮し】

上卦の兌(沢)は喜び、下卦の坎(水)は困難な状況。 困難な状況を内側に抱えていても、外側に対しては柔軟な喜びの態度で振る舞う。 そうすることで吉。 願いが叶います。 ただし、困難さを口先の言葉だけでしのいではいけないとき。 言葉は聞き入れられに…

離爲火 柔軟な心で、固く守るべきもの 【易暮し】

新井白蛾はこの卦は、学者や僧侶などにとってはいい卦であると言っています。 明晰さが示されるからでしょう。 ただ、孤立します。 他の人々から離れてしまいます。 一般の人にとっては辛い状況かもしれません。

山沢損 生活を振り返り、過剰なものを減らし、足りないものを増やす 【易暮し】

余りあるところを減らして、不足しているところを補う。 そうすることで吉。 願いが叶います。 それもあるべきあり方に近づける方向で。 今の自分の暮らしで不足しているもの。 今の自分の暮らしで余っているもの。 それぞれ、どんなものがあるのでしょうね…

水沢節 困難な状況でも、楽しんで乗り越えられる 【易暮し】

上卦の坎は危難、困難な状況。 下卦の兌は喜び。 困難な状況を前にして、心には喜びがあります。 楽しみながら困難な状況を乗り越えていく形。 過剰に苦労している気になる必要はありません。 難しい問題も、少し整理して解きほぐすと、それぞれではそれほど…

地沢臨 冬至の少し前の時期に思う 【易暮し】

「元おおいに亨とおる、貞ただしきに利あり。」 正しい心で振る舞うと、願い事が叶います。 よい結果が得られます。 ここでいう「正しい心」というのは、自分の正論を周囲に押し付けるということでは決してありません。 心を鎮め、無駄なこと、ことさらなこ…

天沢履 五爻 願いは叶うが、正しさだけで進めると危うい 【易暮し】

「夬さだめて履む。貞なれど厲あやうし。」 自分の能力も、立場も、それぞれふさわしいものであるが、それに甘んじて、自分が正しいと思ったことだけをしていては危うい。 そんな風に読めます。 今やれること、やるべきことをやっている。 それを進めること…

地風升 伸び始めているものを、さらに育てるとき 【易暮し】

坤は大地、巽は木、 木が地中で育っている様子。 木はさらに養分を吸って、地上に芽を出す時を待っています。

天雷无妄 今手元にあることを片付けるのがよい 【易暮し】

「无妄(むぼう)」は迷いがないこと。 正しい心で物事に取り組めば、願いが叶うこと。 ただし、正しい心と言っても、世の中の「正論」を集めてきて心に詰め込むのはよくないですね。 心の中であれこれと衝突が起こってしまいます。 菅子四篇にある「心術」…

雷風恆 終わればまた始まる 変化のときは孤独を感じるもの 【易暮し】

上卦が震(雷)で力強い動き。 下卦が巽(風)でしなやかな動き。 いずれも動くことを象徴します。 変化のとき、自ら力強く、かつ柔軟に動くことで吉。 願いが叶います。 自分の周囲で起こっている変化でも、自分が中心になることで物事がうまくいく。 そん…

水天需 待つもよし、進むもよし 心を貞正に保てば、大きなことも成功が得られるとき 【易暮し】

今、動くべきこと、待つべきこと。 それぞれを見極めるのはとても難しいですね。 いずれも貞正であれば願いは叶う。 それがどのようなことなのか、いつも考え続けていることが求められるのでしょう。 大袈裟なこと、殊更なこと、無駄なこと。 少なくとも、こ…

天沢履 急な変化に感じることも柔軟に受け入れることで願いが叶う 【易暮し】

上卦が乾(天)で、自然の流れ、現れ。 下卦は兌(沢)で、喜び、柔軟さ。 自然とは、自分の周りにある物事全てのことと理解できます。 自分を取り巻く世界ですね。 それはいつも変化しています。 ときに、その変化は自分にとって大きすぎるように感じること…

火地晉 自分がこれまでにやってきたことを振り返る 【易暮し】

上卦が離(火)で、下卦が坤(地)。 地上に太陽が昇っている形です。 人々はその姿を遠くからでも見ることができます。 このような時、自分はオタオタと動揺していてはいけないですね。 明晰さ、落ち着き、徳、成熟、そんな言葉で表されるようなものを体現…

火天大有 今順うべきもの 【易暮し】

変化の時は、何かを失ったと感じてしまいます。 それまで頼りにしていたものと、離れないといけないことも多くあります。 しかし、失ったものよりも、もっと大切なものが手に入るかもしれません。 自分の状況をよく見ること。 変化を受け入れること。 そうす…

火雷噬嗑 【易暮し】

この卦は、口の中にあるものを噛み砕くという意味もあります。 硬いものを噛み砕くというのが、困難な問題を解決するということ。 たまたまですが、自分の歯の調子がよくありません。 少し考えていたのですが、思い切って歯科医院に行くことにしました。 そ…

水火既済 新しいことを始めるために現状を乱す【易暮し】

この卦は、爻が陰と陽交互に並んでいます。 形が出来上がっています。 取り組んできたことが、一旦は仕上がった状態。 その状態に満足していても、時の経過とともに、やがて出来上がったものは朽ち始めます。 出来上がった状態をいつまでも維持するのは不可…

乾為天 勢いのある時にこそ次の準備を進めておく【易暮し】

上卦、下卦、いずれも乾(天)。 六十四卦の冒頭にある卦であり、力のある者を象徴します。 正しい在り方を守っていれば、願いは叶い、その行動は多くの人たち、世の中の万物にも恩恵をもたらします。 そんな時にこそ、次の準備を進めておくべきでしょうね。…

水沢節 規則を破って手に入れたものは身につかない【易暮し】

困難な状況も、乗り越えるか、やり過ごすか、躱すか。 そうしながら耐えていると、いつか状況は変わるものですね。 難しいからといって、規則や制度、規範などに違反したりして、一時的に手に入れたものは身につきません。 困難な状況が終わった後、規則を破…

坤為地 友が友でなくなるとき 自分自身の在り方が実現されている【易暮し】

易の卦を立てて、その時に感じたことを一日の暮らしに生かしています。 その時に気になっていることの解釈にも参考にしています。 卦は、自分自身に対するメッセージですね。 坤としての生き方、柔軟な態度を守っていることで、願いは大いに叶います。 人の…

風天小畜 ふと立ち止まったときに気づくものは貴重【易暮し】

また、内卦が乾で力強さ、外卦が巽で柔軟さをそれぞれ示しています。 五爻の陰爻が一本で、残りの陽爻を留めている。 その力は小さいので、留める力は弱い。 少しだけ留めているので小畜。 雨が降り出しそうなので、ちょっと足を止めて空を見上げる時のよう…

風地観 穏やかなで細やかな目配りの大切さ【易暮し】

上卦の巽は風。 下卦の坤は大地。 大地を風が柔らかく吹き渡る形です。 風はどのようなところへも吹き込みます。 それもきまった形ではなく、柔軟に姿を変えながら。 狭い隙間にも、小さな入れ物の中にも入り込んだりしますね。 そして、そこにわだかまるも…

雷水解 行くべくところ、やるべきことがあるなら 速やかに動くのがよい【易暮し】

上卦の震(雷)は動き、下卦の坎(水)は危難。 危難から逃れることを象徴しています。 また、氷が溶けるイメージもあります。 身体のこわばりから解放されるような感じでもありますね。

風沢中孚 空っぽの舟にのって大海に漕ぎ出せるか【易暮し】

上卦の巽は木の舟を象徴します。 舟が水の溜まったところに浮かんでいる形。 大川に漕ぎ出そうとしている状況ですね。 そうすることで願いが叶います。 荷物を積み込まない虚ろな状態の舟で、たとえば大海原に漕ぎ出そうとするような様子が思い浮かびます。 …